度重なる“路線変更”

(57･8･8付)

　先ごろ、福岡で行われた檀徒大会で、正信会の佐々木秀明は一連の宗門関係の裁判について｢万が一、敗れることがあるかもしれない。どうなっても紛動されてはいけない｣と、盛んに弁明していたとか。

　これまで正信会は“七百遠忌までに決着がつく。裁判は絶対に負けるわけがない”と、何も知らない檀徒に向かって盛んに幻想を吹き込んできた。ところが、七百遠忌を過ぎても決着がつかないとみるや“裁判は時間のかかるもの。しかし、負ける心配はないからご安心を”と、その場しのぎの出まかせで檀徒の動揺をおさえるのに懸命だった。

　そして最近では、裁判においても旗色が悪いことから、敗れた時の言い訳を用意しているわけだ。

　こうしたたびたびの“路線変更”に檀徒もウンザリ。“これでは馬の鼻先にニンジンをちらつかされてきたようなものだ。もうついていく気力もない”との声も。“七百遠忌までに決着”“裁判に勝つ”というニンジンをちらつかせ、檀徒を思い通りにあやつってきた正信会――その卑しい構図がますます鮮明になってきている。

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　そもそも、御法主日顕上人猊下には血脈相承がない、だから裁判ではっきりさせるべきだということ自体、信仰の道からはずれていることは明らか。それを自己の謗法を正当化するために、猊下を裁判に訴えて檀徒をあおり、今度は｢敗れても紛動されるな｣では檀徒もたまったものではないだろう。

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　正信会会長の久保川法章は、最近の｢仏生｣(久保川が発行)で、こう述べている。｢(檀徒は)素直に住職の指導に従う信心をしなくてはなりません。素直に従うとは自分の考えと住職の考えに相違を生じた時も、我見を捨てて指導に従うと云う事であります｣と。

　結構なご高説である。しかし、これには住職が時の御法主上人の御指南に従い奉る、という前提条件が不可欠である。自分の都合で御法主上人に叛いておいて、檀徒には“オレのいう通りにしろ”では“住職本仏論”になってしまうではないか。久保川の言の裏には、檀徒を私物化しようとする醜い野望がドス黒くうず巻いている。

　日蓮正宗の根幹である唯受一人の血脈相承をまっ向から否定し“血脈二管論”“大衆血脈説”なる荒唐無けいの邪義を唱える久保川ら正信会の悪僧。彼らに素直に従えば、その人まで無間地獄は疑いない。

　また久保川は｢仏生をよく読んで信心の糧(かて)にして下さい｣とも。｢仏生｣がいかに大謗法の言々句々に満ちているかは、もはや周知の事実。あの有名な｢戒壇の大御本尊と雖も、即久遠元初の自受用報身如来であると断定するわけにはいきません｣という、戒壇の大御本尊を否定する言も｢仏生｣にある。

　これでは｢信心の糧｣ではなく｢信心破壊の糧｣にしかならない。

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　例によって御法主上人への悪口罵詈に終始し、檀徒を利用しつづける正信会。信仰を自ら破壊し、大謗法に酔いしれる彼らが哀れだ。