山崎、自らの謀略認める

弁護士登録抹消の真相明らかに

(57・3・1付)

 ペン裁判(二十五日)は、隈部側の証人として出廷した山崎正友の悪事を裁く場となった。前回に続いて、山崎の陰険な謀略が暴かれていく姿を紹介してみると――。

 山崎は、昭和五十六年四月、刑事被告人として恐かつ事件裁判の初公判が始まる直前、自ら弁護士登録を抹消する手続きをとっていた。弁護士業務を放棄したわけである。

 検察官が、その理由を問いただしたところ、山崎は「自らの信仰を貫くため、弁護士としてふさわしくない言動があったから」と、ぬけぬけと弁明。

 更に検察官は、五十五年七月、学会から東京弁護士会に山崎の懲戒請求が出されていることを明らかにして、その懲戒請求書と証拠書類を提出した。

 その証拠書類は、山崎が当時学会の顧問弁護士の立場にありながら、学会を相手に訴訟を起こすよう檀徒を扇動、自らの特別財務金返還訴訟の訴状の下書き、並びに檀徒の代表が恥知らずにも記者会見で読み上げた「声明文」のそれぞれ自筆原稿であった。

 検察官は、その書類を山崎に提示しつつ「あなた自身が書いたものか」と尋問。

 山崎は、ブ然とした表情で「いずれも私が書いたもの」と認めざるをえなかった。

 山崎は、はからずも、裁判の場で自らの謀略を初めて認めざるをえないハメに。

すでに山崎は、自ら弁護士登録を抹消する以前から、弁護士として依頼者を裏切った行為、シーホースを実質的に経営するなど、弁護士法違反の疑いで、東京弁護士会に出頭。二度、三度と事情聴取されていたことが明らかになった。

 山崎は、その動機について「正しい信心を貫くため、学会を裏切ったのである」と。

 とんでもない大ウソつきだ。以前から、まじめに勤行している姿を見たこともない、ということは大勢の人達が断言している。

 ぬけぬけと“正しい信心”云々とは、真っ赤なウソ。自らの私利私欲のため、信心を破壊し、宗門を利用し、檀徒をだまし抜いてきた希代の悪党ではないか。

 ところで、このような山崎も、今では彼のウソも明確になって、誰からも信用されなくなった焦りからか、追いつめられた人間の悪あがきが一層目立ちはじめている。

 ペン裁判でのねつ造話が、その最たる例だが、ウソの上塗りでは、ますます窮地に陥ることは明らか。

 そういえば、最近、週刊新潮に山崎が手記を書いているが、その見出しがふるっている。「もう嘘は書けない」というもの。

 これでは、これまで山崎が週刊誌に書いてきたことはウソばかりであったことを逆に証明しているようなもの。その意味では、今後の新潮の手記などはさしずめ゛最後の嘘"のダイジェスト版とでもいおうか。

 裁判が進むにつれ、山崎の謀略、悪事、ウソが次々と暴かれていく。いかなる策も通らない。信心とは厳しいものだ。国法では犯罪者として裁かれ、仏法のうえから大罰を受けるのは当然である。

 

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