卑しい内藤国夫の素顔
彼自身の醜聞が次々と明るみに
(57・4・4付)
最近、ある出版社に勤務する友人と会った。その友人云く。「内藤国夫はもうダメだよ。誰も信用していない。だから、彼に書かせても売れないと、仲間うちでは言っている」と。そして「出版関係者の間でも内藤の素顔を暴いた『花形記者は転んだ』が話題になっている」とも。
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内藤の堕落ぶりは、前回の月刊ペン裁判(三月二十六日)のデタラメな証言でも、いっそう浮き彫りにされた。彼自身、全く当事者への確認取材もせず、山崎らの“作り話”をそのまま書いていたことを、自ら認めていた。
一昨年八月、毎日新聞秘書室長(当時)の岩見隆夫氏が「内藤君には活字で料理される側に対する配慮が欠けているようだ。一度活字にされたら、それが間違いでもきれいに消し去ることは不可能に近い。ぬれぎぬ判決なら、再審請求の道も残されているが、活字はもっと威圧的で問答無用である。それだけに、活字で生きる私たちは臆病で『記者のモラル』に忠実でなければならない」(「新聞之新聞」)と、指弾していた。
また同じ頃、毎日新聞主筆(当時)の山内大介氏も、同社社報のなかで「内藤君の原稿にみられる欠陥の第一は、全体的に品位に欠けるだけでなく、名誉棄損になりかねない個所を含んでいることだ。(中略)
女性スキャンダルの部分は、とても正確を期したとは言い難く、名誉も尊重されていない。しかも『弁明の機会』も与えていない。これは一歩間違うと『ペンの暴力』に陥るおそれをはらんでいる。(内藤君の)記事には、女性側から取材した形跡がなく、記者として手ぬきが目立つ」(「文化通信」)と、厳しく批判していた。
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まさに、岩見氏、山内氏の指摘通り、内藤は「記者のモラル」をかなぐり捨てというか、持ちあわせていなかったというべきか、山崎、原島らと一緒になって反学会キャンペーンの張本人になり下がってしまった。
彼の背後関係に、何やらウサン臭いものを感じるが、堕落の要因には、どうやら彼自身の、卑しい人間性にもあるようだ。「花形記者は転んだ」によると、内藤は、毎日新聞の記者時代から醜聞に事欠かなかったという。
たとえば、内藤の異常な金銭感覚について、同書では「都庁クラブ詰め(キャップ)時代、行きつけのバー、スナックに都庁からの融資を出させるという離れワザをやってのけてもいる。で、自分の飲み代のほうはツケ、あるいはタダというちゃっかりぶり」と、その正体を暴いている。
さらに同書には「彼(内藤)の女あさりはやまなかったらしい。しかも、酒を飲むと得意げに語るというからしまつが悪い」と“内藤スキャンダル”の一端が描かれている。
今、内藤は、マスコミ界からもつまはじきにされている。自業自得ともいえるが「文は人なり」との格言通り、まず自身の人間性を磨き直すことから始めたらいかがであろうか。
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