黒いつながりのグループ

「正信会」の正体

(56・9・20付)

 最近、東京都内で、こんなことがあった。正信会僧侶の寺に雇われていた檀徒が「妙信講」に寝返ったというのだ。「妙信講」というのは、御法主に楯突(たてつ)き、宗門から破門された邪信の徒の集まりである。檀徒から「妙信講」に行ったというのも、象徴的であるが、その人物が憤っていう。“正信会の連中は、信徒のことを全く考えず、自分の名誉、立場、権威ばかり気にしている。ほとほと愛想がつきた”と。そして、昔の檀徒仲間に「妙信講」への入講を勧めているというのである。

 そのことで、その正信会に檀徒から苦情が殺到しているというのだから、狂った者同士の内情も大変らしい。また、正信会の中でも急先鋒であった一人がケンカ別れで飛び出し、その収拾に大わらわとか。

 信心に狂い、檀徒をだまし続けてきた正信会。今、檀徒は、これら悪侶の横暴に苦しめられ、正信会からの離脱が続出している。宗門をかく乱する彼ら“正信会”の行く末が四分五裂であるのは、火を見るよりも明らかである。

 正信会の連中が会長と仰ぐ久保川法章は、正宗の根本法義たる唯授一人金口嫡々の血脈相承にも疑義をはさむ謗法の徒と化している。“血脈管二本説”“大衆血脈説”という異流義、邪説を唱えているのだから言語道断である。また「戒壇の大御本尊と雖も、即久遠元初の自受用報身如来であると断定するわけにいかない」と、戒壇の大御本尊までも否定している始末である。

 全く信心が狂っている。正信会グループは“現法主は相承を受けていない”とか“管長でない者が行った処分は無効である”と言い出し、あろうことか日顕上人猊下への訴訟まで起こしている。

 御法主上人は「まるで頭が狂っておるとしか思えない不心得者」(「大日蓮」56年2月号から、趣意)と、正信会僧侶を厳しく破折されている。その姿は、まさに「法師の皮を著たる畜生」そのもの。

 実は、正信会を陰で操っていたのが希代の悪党・山崎正友であるのは周知の事実。山崎は「坊さんだって、檀徒だって、全部、俺の指揮でやっているんだ」と。宗門支配をたくらむ正信会僧侶の野心につけ込み、うまくまるめこんだ山崎らしい言葉ではある。

 事実、昨年八月の檀徒大会も、山崎の仕掛けである。飛び入りで登壇した原島の原稿をはじめ、大会決議、登壇者の話の内容をチェックし、色をつけていたことも確認されている。

 さらに、宗会選挙の策動、日顕上人猊下への訴訟、「糾す会」のデモ、自民党本部陳情等々、正信会の反宗門、反学会運動のすべてが山崎の謀略だ。

 「これからは宗門と組んで金もうけするんだ」――この山崎の卑しい野望に魅入られ、山崎との黒いつながりをもつ正信会の運動。“正信覚醒”とは名ばかりで地獄への狂信のあがきだ。彼らにダマされ利用されている無知の人たちがかわいそうでならない。

 

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