あきれはてるこの自語相違

“正信会”証人のデタラメ

(56・11・1付)

 二十九日、宗門からの懲戒処分をめぐる東京・妙真寺の裁判が、東京地裁で開かれた。この日は御法主上人に敵対して擯斥された荻原昭謙が証人に立ち、法主を否定する正信会の邪義を法廷でさらけ出した。その一つ――。

 日顕上人猊下の血脈を否定する荻原。宗教上においても手続き上においても、今の猊下を認めるわけにはいかないと強弁する。それでは誰に血脈があるのかとの問いに「大衆に流れている」云々と。その根拠は原島も組みしているといわれる久保川法章の“血脈管二本説”という、本宗とは全く無縁の異流義なることは明らか。

 一昨年、日顕上人猊下が御登座された直後の檀徒大会でこの荻原いわく。「最近某週刊誌に某檀徒の発言といたしまして、血脈相承の問題、又、おそれ多くも御法主上人猊下に及び奉ることがらを得意になって云々している記事が目につきました。私ども指導教師といたしまして顔から火が出るほど恥ずかしく、又、大変なさけない思いをいたしました。これはもはや檀徒でもなければ信徒でもありません」。そして、このような行為は「師敵対大謗法の者でございます」とも。

 まことにその通りである。よく分かっていたはずではないか。ところが、一、二年たった今日では、その同じ日顕上人猊下に対して全く自語相違の恐るべき論議を展開している。自分達の都合でいつも根本の深義まで塗り替えぬりかえて、法廷にまで出て公言してはばからぬこの狂気の悪侶グループ・正信会の実態をあらわにした。

 横浜地裁小田原支部でも二十七日、同様の裁判が開かれた。この公判には正信会元議長の藤川法融証人が登場。いつ議長になり、いつやめたのかとの尋問にも「分かりません」「忘れました」と逃げの一手。

 ウソつきの天才山崎・原島らと結託して檀徒達を謀略の手先に利用し、御法主上人に叛きゆくその姿は、まさに「法師の皮を著たる畜生」そのもの、である。

 「山に山をかさね波に波をたたみ難に難を加へ非に非をますべし」。「開目抄」のこの御文は、正法を正しく実践すればするほど、怨嫉はいやましていくとの御教示である。日蓮大聖人はまさしく忍難弘教の御一生であられた。

 時がくだり、まして凡夫である我々に、いわれなき中傷が嵐のごとくつきまとうのは、御金言を拝しても必定であり、正しい証左なのである。

 

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