“特財返還に正当性なし”
檀徒達が訴え取り下げ
(56・11・8付)
自分達の納めた特別財務を返してほしい――こんな理不尽な訴えが、檀徒達によって起こされていたが、利あらずと悟ってか、彼らは五日、突然、その訴えを取り下げてしまった。
もともと、特別財務は、会館等の建設・整備のために、趣旨に賛同した会員有志が拠出しあっていたもの。もとより、真心の浄財が趣旨通りに使用されてきたのはいうまでもない。
学会としては、宗教上の意義のからむ問題は裁判で争うべき筋合いのものではないことを主張してきた。
今回の檀徒達の訴え取り下げは、事実上、学会の主張が通ったことを意味する。
この訴訟が起こされたのは昭和五十四年十月のこと。同じような訴訟がこの年に連続して起こされている。
ところが、こうした訴訟の火つけ役になったのが例のごとく山崎正友。山崎は同年九月、学会の顧問弁護士であるのに学会攻撃の急先鋒“正信会”の中核である山口法興らと連係をとり、檀徒達を使って、特別財務返還訴訟を起こした。それだけでもひどいのに、それのみならず、山崎は自らその訴状の下書き原稿を書いていたことも法廷の場で明らかに。
それにしてもかわいそうなのは、利用する時は都合よく使われただけの檀徒達。
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山崎の独断で行われた宮本邸盗聴事件、この公判が四日開かれたが、ここでも山崎はデッチ上げの証言に終始。今は亡き北條前会長を利用して“学会上層部も知っていた”とかの虚言を数々。
ところで、この裁判、山崎の仕掛けによるものと、もっぱらの声。
この日の公判でも、被告・山崎が、相手側つまり原告の弁護士と馴れ合って証言しているのは見えみえで全く奇妙。なんとか学会を陥れようとする山崎の謀略であることは明々白々だ。
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「継命」の最新号に、悪侶グループ正信会の今後の活動三指針が。そのうちの一つは「慢心を捨てた団結こそ勝利への道」というもの。宗門から擯斥(ひんせき)された渡辺広済はこの点について「慣れと慢心が、あちらこちらに見られるようになってきた」と。
この必死の叫びのなかに、それぞれの思惑で足を引っ張り合う彼らの窮状がありあり。それぞれが慢心をいだき、考えていることはバラバラ、ということか。“正信会”の四分五裂ぶりを自らさらけだしている。
また、正信会会長の久保川法章、盛大裏に終了した第七百御遠忌大法会を「偽貫主阿部日顕一党の土足に穢された」と。今なお御法主上人に叛く狂気の暴言。三日、大阪で開かれた檀徒の大会では、内藤の書いた記事をパンフレットにして配っていたが、悪が結託しての悪あがきぶりだ。
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