檀徒を権勢欲の手段に

(57･1･10付)

　新年の手始めに｢継命｣の元旦号から話題を一つ――。宗門から擯斥(僧籍はく奪)されている佐々木秀明がまたまた自己正当化の強弁をはき、悪の墓穴を掘っている。云く｢正信会は、大聖人よりの正しい法義の上の血脈を一度たりとも否定した事実はない｣と。猊下を裁判に訴えておきながら、よくもぬけぬけといえたものである。

　宗旨の根幹である唯受一人の血脈相承を否定しているのが、ほかならぬ正信会ではないか。その上、彼らの会長・久保川は“血脈二管説”を唱え、その邪義を容認しているのも正信会である。邪義を構えて正義といい、黒を白といいくるめる正信会。その無節操さ、奇怪な体質をそのままあらわしている佐々木の言である。

◇

　また、同号で久保川は｢(蓮華寺では)覚醒運動を忘れた百二十名の人が五月に籍を抜きましたので、だいぶ身軽になりました｣と述べている。要するに猊下にそむく正信会についていけなくなった檀徒が数多く出て、流民化しているという事実を自ら認めたわけだ。

　百二十人もの檀徒が久保川から離れていったことを｢身軽になりました｣とは、あきれはてる。檀徒を自分の都合で簡単に切り捨てるあたり、彼らを“オモチャ”、手段としてしか見ない正信会悪侶の身勝手さ、体質があらわれている。悪侶グループにだまされた檀徒も哀れだ。

◇

　この間まで｢継命｣の編集長をしていた羽柴某が、正信会と｢継命｣の実態を告発する本を出した。元編集長だけあって、伏魔殿のような内情の醜悪さがリアル。

　その一つ――。ある檀徒が、擯斥された山口法興に、教義について質問した。山口は｢そんなことは、私が猊下になったら教えてやる｣と。あまりの傲慢さに、その檀徒はびっくりし、去っていった。

　更に、この山口、ある檀徒に｢この戦いに勝ったら、俺は三階級特進だ｣｢そうでなければ分に合わない｣とも。これが正信会の僧の本音なのか、とこの檀徒達は憤慨し、離壇したという。

　一事が万事。山口にとって覚醒運動は自らの醜い権勢欲と名聞名利の手段であり、そのために檀徒を利用していることは明らか。

　わずかこの一年間で、編集長が二人も飛び出している｢継命｣。四分五裂と自壊現象を起こしている正信会の末路をしかと見とどけたい。