山崎や正信会の陰謀崩れる

(57･2･18付)

　特別財務金の返還請求訴訟が檀徒達によって起こされていたが、十六日、東京地裁において、檀徒らの訴えを却下する判決が下され、学会側が全面勝利を勝ち取った。

　実は、この訴訟、山崎正友と正信会悪侶・山口法興(僧籍はく奪)が、檀徒達を使って学会攻撃させるために画策したものであることは周知の事実。彼らが、檀徒達をそそのかせ、いったん納めた特別財務金を返せ、という理不尽な言いがかりをつけ、学会を相手取って訴訟を起こさせていたというもの。

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　この訴訟が提訴されたのは昭和五十四年十月のことだが、この頃、同じような訴訟が檀徒達の手で相次ぎ起こされていた。こうした訴訟の火つけ役となり、陰で操っていた山崎による謀略の手口は、悪らつで陰険そのもの。

　山崎は、五十四年九月、学会の顧問弁護士でありながら、正信会の山口と連携をとり、特財返還訴訟を準備。彼が、みずからその訴状の下書き原稿を作成していたことは、すでに法廷でも明らかに。

　そして、訴状の草稿ができた際｢オレを敵にまわせばどういうことになるか｣と、うそぶいていたという。

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　また同年九月中旬、正信会の山口、檀徒の加固某(｢継命｣元編集長)、弁護士らが、山崎の書いた訴状草稿をもとに、都内の料亭で打ち合わせ。

　ところが、山崎は、その内容が学会に漏れ伝わることを恐れて、あわてて学会首脳に電話。｢檀徒の間で特財返還訴訟の動きがあることを察知したので、すぐ調査して全力でストップさせた｣といつわりの報告をしていた。

　彼は、自分で訴訟を起こさせるよう画策していながら、その一方で、学会首脳には“訴訟はストップさせた”と平気でウソをつく。まさに“マッチポンプ”そのものである。

　顧問弁護士として、社会常識では考えられない裏切り行為を働いたばかりか、弁護士の社会的信用を失墜させる前代未聞の不祥事を起こしたことになる。

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　そればかりか、山口を通し、なにも知らぬ檀徒達をそそのかして四百通余りの委任状をとりつけ、大袈裟な訴訟に仕立て上げた。

　事実、十月一日、訴訟を起こした檀徒の代表が、東京地裁の司法記者クラブで恥知らずにも記者会見。｢声明文｣まで発表する始末。

　実は、この｢声明文｣も、山崎がみずから原稿を書いたことは周知のこと。

　とうてい裁判で争うべき事項でない宗教上の意義のからむ問題であるのに、無理やりに訴訟を起こしたわけである。その裏には、山崎が、裁判を利用し、学会攻撃の火の手をあげて、マスコミを騒がせようとする魂胆であったことは間違いない。

　山崎にそそのかされ、大見えをきった檀徒達は哀れそのもの。いつまでも山崎、正信会の謀略に利用されているのがかわいそうでならない。