檀徒の私物化に躍起

(57･2･21付)

　檀徒を｢オモチャ｣とさげすみ、私物化への野望をあらわにしている悪侶のグループ正信会。その会長である久保川法章(僧籍はく奪)は最近の｢仏生｣誌(久保川が発行)で｢住職を手続(てつ)ぎの師として正しく信心に励むのが檀徒の道である｣と。さらに｢絶対に従順し仕えて行くことが仏道修行の肝要｣とも。

　戒壇の大御本尊、金口嫡々唯受一人の血脈相承をまっ向から否定しておいて、手続ぎの師とはあきれはてる。これでは“住職法主論”となり、日蓮正宗とは全く無縁の邪義になってしまう。

　手続きの師の根本が、大聖人さらには代々の御法主にあることは、日有上人も明確に説かれているところである。この点について御法主日顕上人も次のように御指南されている。｢血脈付法の法主の意を体してこそ大聖人の御意に適(かな)う手続ぎの師匠たり得るのであり、万一、時の法主の指南からはずれたときにはもはや手続ぎの師とはいえません」――。

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　ところが久保川をはじめ正信会の悪僧は、異説・邪義をかまえるなど｢時の法主の指南からはずれ｣ていることは明らか。手続ぎの師どころか、大謗法の徒であり、正信会の悪侶のもとでいくら運動に励もうと功徳などあろうはずがない。

　彼らが“自分達に絶対に随順せよ”と檀徒らに吹きこむ。その姿は、権威を装いながら、自分達の私利私欲と策謀のために檀徒を手段とし、利用しようとする黒い野望と醜い魂胆がみえみえである。

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　そもそもこの久保川、昭和五十年一月に次のように書いている。｢我が宗門に於きましては、宗開両祖以来、歴代の御法主に依って一器の水を一器に移すが如く一点の濁りもなく、正法を受け継いできたのでありまして、御法主を大聖人の御身代りと仰ぎ、大師範とも仰いで其の御指南に信順していくと言うのが、本宗伝統の信心であり、御法主に従わぬ者は、もはや正宗の信徒とは言えないのであります」

　その久保川が今“血脈二管論”など、宗史に未聞の邪義を唱えている。甚だしい自語相違である。要するに彼らは、法義を厳格に修行していくという僧侶本来の精神さえ失い、自分達の名聞名利で宗旨の根幹をもぬりかえてなんら恥じるところがない変節漢なのである。

　あろうことか御法主日顕上人に対して｢法主の座を横領した大罪人｣(｢仏生｣)などと誹毀・讒謗(ざんぼう)の限りをつくしている。

　御書にいわく。｢上首已下並に末弟等異論無く尽未来際に至るまで予が存日の如く日興嫡嫡付法の上人を以て惣貫首と仰ぐ可き者なり｣と。

　この御遺訓を拝しても、久保川ら正信会は、異義異端の大僻見、大謗法の徒と断ぜざるをえない。