“血脈相承をアンケートで”

(57･4･25付)

　すでに宗門より擯斥(ひんせき)処分(僧籍はく奪)になっている正信会の渡辺広済。最近の｢正信会報｣の巻頭言で、日達上人から御法主上人猊下への血脈相承を誹謗したうえで、こんな“提言”をしている。

　｢一度無記名でアンケートでもおとりになってみたらいかがであろう……『御相承があったと思う人は○印、無かったと思う人は×印、怪しいと思う人は△印をつけよ』でやってみたら、宗内僧侶の意中がある程度わかるのではなかろうか｣と――。

　要するに、日蓮正宗の法義の根本中の根本であり、御法主より御法主へと受け継がれる血脈相承を、アンケートではかろうというわけで、全くあきれはてた言動である。

　この渡辺ら正信会は、先には日顕上人猊下への血脈相承を否定し、猊下を裁判に訴え、今度はアンケートをとれ、との暴言をはく。およそ僧道にある者とは思えぬこれらの言動は、正信会が全く信心が破壊された、大謗法の一派であることを如実に物語っているといえよう。

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　ところでこの渡辺、日顕上人猊下が御登座された直後に行われた檀徒総会(五十四年八月)ではこう述べている。

　｢時の御法主上人猊下を、現時における大聖人・日興上人・日目上人と拝して、その御指南のままに信心に精進する、ここに日蓮正宗の信心は存在するのでございます｣｢現六十七世日顕上人は、日達上人より血脈相承遊ばされ、今、私どもに大聖人のお心をお伝え下されておるのでございます｣。

　この自語相違は、だれの目にも明らか。御法主の御指南にそうことが宗旨の根本と分かっていながら、自分達の都合で法義をねじ曲げ、御法主上人に対して罵詈ざんぼうする彼らは、まさに“頭破作七分”の姿か。

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　このほど正信会の二十六人が宗門から擯斥処分をうけた。

　彼らは、正信会会長の久保川法章らとともに、日顕上人猊下に叛き、山崎、原島らと組みして僧籍にあるものとはとうてい思えない悪行を重ねてきた。その一端を紹介しよう。

　秋田・能代市の南出受道。御講等で｢今の管長以下、宗務当局には大聖人の仏法はない。そんな人を用いてはならない。信用してはならない｣と暴言をはくことしばしば。ある時には、日達上人の写真を親指で指して｢こいつが一番悪いんだ！｣とも。

　愛知・半田市の中浜広修。以前は、常に、御法主上人猊下に随順するように説いてきた。ところが、日顕上人猊下の御指南が自分の意に反するとして“阿部”“日顕”と呼び捨てに。そして日顕上人猊下のことを｢独裁者ヒトラーと同じだ｣とまでいい出す始末。

　新潟・長岡市の高橋信行。法事の後、お酒を出そうとしたら｢酒はいらない。水をもってこい｣。水を飲んでから｢酒に毒が入っているかもしれないからな｣と遺族の感情を逆なでする。そこには社会常識などまるでない。“あれが僧のやることか”と、周囲があきれはてている。

　御法主日顕上人猊下の血脈を否定し、純真な学会員を愚弄してきた正信会。日蓮正宗の教義、信仰を破壊しようとするこれらの言動は、師敵対の大謗法というほかない。