学会の大前進をねたむ

久保川 成果出ず「私の指導力不足」

(57・5・30付)

 檀徒づくりに躍起になっている正信会だが、なかなか思うように進まないようだ。正信会の会長である久保川法章はこれまで「今度の目標は全く問題にならない程楽なはず」「成果を出さなければ除名する」としきりに檀徒づくりをあおっていたが、その「全く問題にならない程楽なはず」の成果もあげられず「私の指導力不足と強く反省」(「仏生」の五月号)といわざるをえない状況に。この分だと、除名される檀徒がかなり出るのではなかろうか。

 それにひきかえ、新入信の友が続々誕生し、二〇〇一年へ希望の前進を開始している日蓮正宗創価学会。久保川には、それが余程気にくわないとみえて、こんなマトはずれの論評も。「学会員だけが一方的にハッスルするのであって、世間は之に対し防衛しなかったことが、成果を挙げ得た原因」と八つ当たり。

 更にこんなこともいっている。「学会が月に何万何十万と折伏したのは……何十万もできること自体が、正法でない証拠であります」。ここまでくると、あきれて開いた口がふさがらない。珍説、奇説、邪説を平気でのべることは彼の“血脈二管論”で実証済みだが、ねたみ根性まるだしの言ではないか。久保川の論理でいくと、広まっていくのが邪法で、広まらないのが正法ということになる。これでは、日蓮大聖人の御遺命である広宣流布などできないことになってしまう。

 “覚醒運動”は遅々として進まないかわりに、檀徒の流民化はますます進んでいる。御法主上人に背き、邪義を唱える正信会についていけず、信心そのものを失っていく檀徒がどんどん増えている。その証拠に、檀徒大会を開くたびに参加者は減る一方。久保川も「断りもなく消えて行くようなことの絶対にないように」と、檀徒をつなぎとめることに大わらわ。

 御法主日顕上人猊下への誹謗もますますエスカレートさせている。いわく「最近は学会員に阿部氏の書いた偽本尊を祭る家が増えて来たようであるが、これは絶対に拝んではならない」と。御法主上人が御書写遊ばされた御本尊まで否定する誹毀讒謗ぶりだが、まさか久保川自身が書写するつもりではないだろうな。しかし「次の法主はオレだ」と広言していた久保川のことだから、本心はさてどんなものか。日蓮正宗の命脈中の命脈ともいうべき金口嫡々唯受一人の血脈相承と戒壇の大御本尊を平気で否定なさるご仁だから、何を考えているのか、我々凡人には分からないのも当然だが……。

 一方、“山崎事件”の裁判が二十七日、東京地裁で開かれた。現在までのところ、山崎正友による恐かつ、恐かつ未遂罪を立証する検察側の証拠調べが続いており、公判が進むにつれ、山崎の悪質な犯行がますます明らかにされている。

 この日、開かれた第二十二回公判では、前回(五月十三日)に引き続いて、検察側の証人である秋谷会長に対する弁護人側からの反対尋問が行われた。弁護人側は、秋谷会長に対して、いわゆる“宗門問題”にしぼって十時間を超える尋問を続けているが、秋谷会長が証言した“山崎による学会と宗門の離間工作”の経緯に対して反論の余地もないばかりか、かえって山崎の画策を浮き彫りにする結果となった。

 というのも、秋谷会長が、弁護人側からの尋問に対して、的確に答えており、宗門と学会の不協和についても、山崎の陰険な謀略、介入がなければ、これまでのように話し合いで解決しつつ、僧俗和合して広宣流布に進んでいく確信があったことを証言を通して明らかにし、かえって検察側の主尋問を補充するほどであった。当然のこととはいえ、現在までの弁護人側の反対尋問は、すべて空振りに終わっている。

 

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