憎しみあおる正信会

(57･7･11付)

　正信会にひきいられた檀徒の大会が四日、兵庫・明石市で行われた。これには擯斥(ひんせき)された渡辺、荻原、丸岡らの悪侶及び原島も登壇。口をそろえて“一番悪いのは猊下だ”と、相も変わらぬ日顕上人猊下への悪口罵詈に終始した。｢もう、うんざり。憎しみばかりあおる正信会にはほとほとあきれた｣との参加者の声も、正信会にだまされた檀徒達の嘆き、痛憤の声は、各地でも生々しい。

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　ある檀徒の有力者いわく。｢正信会会長の久保川と宗門から擯斥になった佐々木ら五人との間が、うまくいっていないようだ。そもそも、五人の主導権争いを防ぐために久保川を会長にかつぎあげたわけだが、その久保川が調子にのって勝手な動きをする。それが五人にとって気にくわない。また五人の間の確執も相当なものらしい。結局、自分がお山の大将になりたいのだ。そんな醜い姿をみていると、我々檀徒も結局は彼らの権勢欲の手段にされていることがハッキリ分かる。いくら“覚醒運動だ”と叫んでも、こちらはシラケるばかりだ｣

　檀徒の一人が嘆いて語る。

　｢裁判一つとってみても、正信会の言うことがクルクル変わる。昨年の春ごろまでは“秋の七百遠忌までに決着がつく、正信会が勝つ”と盛んにいっていた。私もそれを信じた。ところが、七百遠忌を迎えても裁判に勝つどころか登山さえできない。そして先日の檀徒大会では共産党系の弁護士がノコノコ出てきて『勝訴への道は決して平たんではありません』という。裁判でも勝ち目がないとみてか、今から負けた時の予防線をはっているのだろう。もうこれ以上だまされるのはまっぴら。そもそも猊下を裁判に訴えるなんて正気の沙汰じゃない。正信会の僧の口車にのせられて、大変な謗法を犯してしまった。悔やんでも悔やみきれない｣

　また、檀徒の親戚にあたる人からこんな声も。

　｢“学会にいたら葬式も出せないし、本山にも行けないぞ”と正信会の僧におどかされて、叔父が四年前に檀徒になった。当時は威勢がよかった。ところが結果は正反対。今ではその叔父も“正信会の寺にいけば、猊下と学会の悪口ばかり聞かされる。御書よりも週刊誌の記事を教えられるだけで、もういやになった”と嘆いている｣

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　｢継命｣の最近号に｢我々(正信会)は唯受一人の血脈を否定したことはない｣と。手を変え品を変え山崎、原島らの言に左右される破廉恥の言とはこのことか。

　会長の久保川が｢世界宗教への脱皮(二)｣と題する論文で唱えた“血脈二管論”“大衆血脈説”は、唯受一人でなく大衆にも血脈が流れる、という珍無類の異立義、邪説である。久保川を会長と仰いでいるのだから正信会はその説に全面的に賛同しているわけだ。

　｢継命｣にそこまで書くのなら、正信会として久保川論文をきっぱり否定するのかどうか、まずその点を明らかにすることだ。